iPad wifi 2年間無料の罠
オフラインで使うことを前提にwi-fi限定のモデルを選んだ僕のiPad。
使っていれば欲が出てくるもので、持ち歩いている間も使ってみたいと思うようになり、思い出したのがアップルストアでの購入特典でついてきた2年間無料wi-fiサービス。
ところがこれが全く使えないというか使わせる気のない代物だったというお話です。
まず、購入に際して上記のようなチラシを渡されます。
第一にこの空メールを送る手続きのために接続すべきURLですが、これ、スマホからもiPadからも何度やってもつながりません。どうやらMMS対応の3G回線からしかつながらないとのこと。MMSって何?というところは省いて簡単に言えば、iPhone以外のスマホやwifiモデルのiPadでは接続できないってことです。100歩譲ってdocomoの端末はダメだとしてもiPadでさえ3Gおよび4Gの使えるモデルでないとダメってどういうことやねん。
調べてみたら、docomoのFOMAでいわゆるガラケーならばMMSに対応しているとのことなので、スマホに機種変更する前のS903iを探し出しましたよ。懐かしい!
こいつにスマホから抜いたSIMカードを挿しなおして試したら、なんとか接続はできました。
早速こちらに空メールを送ると、すぐに利用登録URLが書かれた通知メールが返信されました。OK!
ところが、このメールから飛ばされるURLで確認のための端末メールアドレスを入力してみたらエラーが。おっかしいなあ。
menu+0で確認できる端末メールアドレスを何度入力してもダメ。
…あ、そういえば、スマホに変わったときi-modeのメールアドレスとSPモードのメールアドレスを入れ替えたけど、あれが原因か?
docomoはガラケーからスマホに変わったときに今までのi-modeメールが使えなくなるため、これまでのアドレスを使いたいなら(ほとんど全員がそうだと思うけど)スマホのspメールに割り当てられたアドレスと入れ替える手続きが要るのです。
つまりガラケー側のアドレスは元々スマホに割り当てられてたものになってるってこと。使ったこともないのにそんなものおぼえてないぞ。どうしよう。
というわけで、ガラケーからPCに対してメールを送り、その送信元アドレスを確認。
やはり入れ替え前のスマホアドレスでした。
そのメールアドレスが機械的に割り振られた長くてややこしいやつで、わざわざアルファベットと数字が交互に10ケタ以上入ってるのです。
PCモニタに表示されたそれを見ながらガラケーでぽちぽち入力。間違えるとすっかりクリアされるので慎重に…。とても客の視点に立って作られた手続きではないですね。タダほど怖いものはないとは言いますが、サービスというよりも何かのペナルティって気がします。
かくして再度送られてきたメールでやっとIDとパスワード獲得!おめでとう俺!
…しかし、最後の罠は後日、iPadを外に持ち出した時に発覚。
出がけに駅前でsoftbankのスポットを感知した際にログインページが出てきたので、初の外出接続を試みます。
先日のメールに書いてあるIDとパスワードを入力して…接続!よし!
あとは構内で電車の経路検索しよう、と駅中で画面を見たらまたもやログイン画面。
どうやら前のスポットを離れて別のスポットに入った模様。
ログイン画面にIDやパスワードを記録するようなチェックボックスがないのでここでもメールを開いて入力。
しかし駅のホームで見てみるとまたログイン画面に…。まさか…。
嫌な予感がして秋葉原で電車を降り、ヨドバシカメラのsoftbankのコーナーで聞いてみることにしました。
この辺りもスポットが多いせいか、しょっちゅう切断とログイン画面の繰り返し。使える使えない以前に煩わしいわ電池が減るわで自動接続は解除設定してしまいました。
で、以下、softbank係員との会話。
「ログイン情報を記憶するような設定はないですね。4Gモデル+wifiモデルなら可能なんですが…」
「つまりスポットに出入りするたびにIDとパスワードを入力するんですか?」
「そういうことになります」
「これ、絶対使わせる気ないですよね」
あーあ、言っちゃった。本当に言っちゃいました。笑顔で。
あんまり勘繰りしたくはないですが、iPadもwifiモデルだけこれだけ使い勝手にさをつけられてると、softbankにお金払わないユーザはギャザリングでも有料wifiでも使ったら?と思えても仕方ないでしょう。オマケでついてきたものなので文句言えませんがね。
というわけで、このオマケを目当てにアップルストアで買うってことは全くお勧めしません。
それよりも量販店で買う際に交渉してアクセサリの一つもつけてもらったほうが有用かと思います。
仕方ない。有料のwifiサービス探すかな。