あのころ教わった自己管理
7月からセルフマネジメントの一環として自分の作業時間記録をつけてみました。
フリーランスとして在宅かつ一人で作業していたりすると、時間や稼働率について鈍くなりがちなので、意識を高めるために行ったものでしたが、これが予想以上に効果が上がったというか、正直、時間の経過が見えるとものすごく焦るので、自分で自分の尻を執拗にたたくことができて能率がぐんと上がりました。
作り方は簡単で、Excelの行に作業開始時刻から終了時刻(僕の場合は9:00~22:00)を10分1マス単位で設定し、列にひと月31日分を並べるだけです。
作業や活動に切り替え時にこれを自分で設定した色で塗りつぶしコメントラベルを入れれば、何に対してどれだけの時間をかけているのか一目でわかります。
僕がひと月試してみたところ、まず、規則正しく活動する癖がつきました。食事時間や作業の切り替えなどが提示に行われることが表がきれいにまとまるので、これを目安に活動すればいいのです。
また、メールや電話や文書作成などの制作外事務に想像以上の時間を費やしていたことが判明し、これを圧縮することが課題となりました。電話が一番手っ取り早いのですが、ログが取れないのが弱点。そこはスマホにボイスレコーダーアプリを入れたり、メールもある程度の汎用性を持つフォーマットをもとに送受を行いたいと考えています。
あと、移動時間がものすごい無駄なんですね。一件につきドアtoドアで往復2時間かかることもザラ。これは移動日を一日にまとめるなどで対応したいと思います。
さらにマルチタスクでいくつかの案件を同時に作業している場合、時間と対価が見合っているかどうかが一目でわかり、見積もりの見直しや請負のマッチングについての判断材料になるほか、クライアントに対しての見積もり修正や追加交渉を行う際に「これだけの時間がかかっている」という証明になるため強い説得力を備えることができます。
このように、なんとなくわかってはいたけど見えていなかったことが明確となり、予定の組み立ての見直しも容易です。
会社員は基本的に定額での就労となりますが、フリーランスの場合は働いた時間がそのまま収入になる(しなければならない)ため、時間当たりの収益を高める意識は常に持っていなければなりません。
しかも年を経るごとに方法を周囲に合わせてアレンジ・改革していく必要があり、そのための時間は絶え間なく消費され、そして有限です。
これを実現するために、何を削り、どこにまとめるかというリストラ(再構築)を経営者の立場で考え、実行していくために、このメソッドは非常に有効かと思いました。
…などと偉そうに書いてはいますが、これ、小学校のころから夏休みのたびに作らされているアレと同じものなんですよね。
義務教育中に習ったことで、特に嫌々やってたとことって、大人になってから積極的にやってることが多いんだよなあ。
英語の勉強とか京都への旅行とか。
ああ、マラソンもそうだっけ。