7年の孤独
昨晩、埃をかぶっていた古酒(クースー)の甕(カメ)を開けました。
これは7年前のある日、取引先の会社の人たちと沖縄料理店で飲んでいて、お店のキャンペーンのくじを引いたら特等として当たったものです。
酒の甕を会社に持ち込むのはさすがにまずいので、フリーランスの僕が受取人になり「今度みんなで飲もう!」と約束しました。
が、数週間後この会社が解散してしまい、結局開封するタイミングを失ってしまったという寂しい逸話をこの甕は背負っています。
昨日そんな甕を開けたのは、重苦しい思い出を解放して過去にとらわれず前向きに生きていく決意をもってその証の盃に注ぎたい、というような立派な理由ではなく、単に家飲みの焼酎が切れていたところ部屋の隅に鎮座するこれの存在を思い出したというだけの話です。
7年物の古酒は、角が取れてとってもまろやかで飲みやすかったです。