2018/06/25

 月刊自動車管理7月号のスローガンに添える挿画を描きました。
今月は「危険です 油断急ぎ 思い込み」
内容はイラストの通り。


ギヤを前進(D)と後退(R)に入れ間違えて発生する事故の発生防止啓蒙ですね。
僕はペーパードライバーなんですが、この手の事故はよく見聞きします。なんで起こるん?と思って調べたら、なんかプリウスに(B)とかいうギアモードがあるらしいですね。
これエンジンブレーキ(普通のオートマだとLとか2とかの表記)の"B"rakeモードらしいんですが"B"ackと勘違いしちゃう人が多いとか。なるほどね…。

先日市民大学でちょうど講義したんですが、デザインって、造り手の思い込みが無意識に入って、受け手が勘違いするような要素が結構あるんです。
有名なやつだとセブンイレブンのコーヒーマシンのLとR。
造り手は"L"argeと"R"egularの略を意図しているようですがこれが並んでると一般人には"L"eft(左)、"R"ight(右)という印象が強いんですよ。
そりゃ一瞬考えればわかるんですけど、帰って戸惑いが発生しちゃうのは逆効果。こういうデザインって「できる限り明確に快適に」が主目的だと思うんです。使用しうるすべての人にとって。

作った人は「カッコいいし使いやすいでしょ!」と思っても、使う側は「うーん?わかりにくいな…」ってことは多いです。
僕らはアーティストではないのだから、機能をもたせることが主体の絵って受け手の視点に立って「わかりやすくする」ことが重要だと思うんです。
冒頭の「イラストの通り」という一文はそういうつもりで書きました。わかりやすかったかな?


しかし、トヨタとかセブンイレブンとかの世界的な企業がそういうことわかってないことないと思うし、優秀なデザイナー使ってるんだろうに、なんでコンスタントにこういうデザインが出てくるのかは謎です。

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