2012/11/10


つくばマラソンに向けての最後の調整である皇居30km走を行いました。

本来は1か月前が望ましいのですが、いろいろあって2週前となってしまいました。
フルマラソン前の30km走は割と一般的であるにもかかわらず、僕がこれを行ったのはフルデビュー戦である3年前の湘南国際マラソン前以来。
少なくとも3時間の猶予とその間の猛烈な苦しみを味わう覚悟がそろわないと実行できないヘビートレーニングだからです。

平均的な市民ランナーが健常に走れるのは20kmそこらだと言われています。これは、筋肉の正常な機能と体内に持っているエネルギーを上手に使える距離です。その先は肉体の限界をテクニックと忍耐でどのようにクリアしていくかという世界。
僕も走歴がそろそろ4年半くらいになりますが、いまだに20km超えると途端に足腰が硬直をはじめ、折り返しの距離は苦しみに耐えて気力で足を動かしています。
まず体がずしりと重くなり、塩分と水分の不足と循環の不調で頭が痛くなってきます。むりやり足を動かすものだから呼吸が乱れて心肺が苦しくなり、腰辺りからかーっと熱に包まれたと思ったら、反転して急に寒くなります。



こんな状態で走り続ける残り20kmはまさに苦行そのもの。オリンピックの中継などで映る選手たちはゴールするまで割と涼しげな顔をしていますが、僕くらいのレベルのランナーのレースを30km付近で観ると、全員が地獄をさまよう亡者のような顔つきで足を引きずっています。
正直、こんなときに「がんばれ!」という声援を受けても「うるせー!お前が走ってみろ!」と思うくらいに苦しいのです。

で、今回の30km走結果ですが、手ごたえとしてはあまりに芳しくない。
ジムトレーニングで増やした筋肉がそのまま体重の上乗せとなってしまったせいでとにかく体が重かった。去年と比べると4kg近く増えてしまっているので当然です。体幹はともかく上体の強化は不要だったかも。
あとは足の限界が来るのが早まった気がします。デビュー戦では32km、おととしは27km位まではもっていた足が、去年今年と20kmを過ぎてすぐに硬直するようになってしまいました。
僕はハーフまでの記録に対してフルの記録がやけに遅いのですが、ハーフ以上の距離では簡単に足が攣るのがその理由です。10代後半から20代までに思いっきり怠惰な生活をしていたことで筋肉が硬いまま成長してしまったのと、スポーツに疎かったのでその筋肉の使い方を体がわかっていないことが、たぶんその原因かと思います。体は若いうちに動かしておくべきだったと、今になって痛感。

そんなわけで今年のつくばでベストタイムを出すという目標について、ちょっと達成が怪しくなってしまい、帰路の風はやけに冷たく感じました。
写真はずっと前に描いた30km付近の人々の顔。東京マラソンの佃大橋で振り向いて撮った周囲のランナーの写真をもとに描いたものなので、ホントにこんな感じです。