2013/04/03



『シュガー・ラッシュ』を観てきました。
個人的にはここ数年で最高の評価!

この映画は普段遊んでるゲームの裏舞台という設定なのですが、そのゲームというのが8bitアーケード、つまりファミコン前後のチープというか僕らにとって涙が出るほど懐かしい時代のやつで、その中身を非常にそれらしく現代のCGで表現しています。
主人公はゲームの悪役ラルフ。彼が本当はみんなにあこがれられるようなヒーローになりたいという願望から物語は展開していくのですが、悪役たちがそういう悩みを話し合うサークルに、クッパ大王とかベガとかエッグマンがいるわけですよ。(全部90年代の日本のゲームの悪役)
僕らがあのころ必死に戦っていた彼らが久しぶりに戻ってきて心の内を吐露しているのがなんかほんとに懐かしいやら切ないやら。
そしてあちこちに移り変わる舞台は一件いろんな洋物ゲームですが、よく見れば全部任天堂製のアレンジなんですよね。
ラルフが悪役を演じているゲームはレッキングクルーとドンキーコングのミックスだし、作品タイトルでもあるシュガーラッシュというカートレースゲームは見た目もギミックもマリオカート。
しかもなかなかに泣ける話を下敷きに、あの対戦の興奮をそっくりそのまま映画にしてしまったというとっても美しい仕上りになっているんです。
タイトルロゴがドット絵のミッキーで、エンディングロールはストリートファイターⅡのボーナスステージがアレンジされてたりとか、もう、最初から最後までぎっしり楽しめました。こいうつはDVD買うしかねえ!

一つだけ疑問なのは、悪役サークルに何でザンギエフがいるのかってこと。
彼は愛国心あふれる子供好きのプロレスラーのはずなんだけど…ああ、そうか、出身国が当時のソビエ(略)

…まあいいや。

帰り道では「小道具で出てきたキノコはマリオのアイテムで、昔は毒キノコもあったんだ」などと娘と楽しく話ながら、一緒の目線で楽しめたことを実感。
ディズニー映画なんて女子供の付き合いで観にいくものだと心のどこかで感じているであろう30代後半から40代のパパたちへの、心憎い贈り物です。

こいつはディズニーの皮をかぶった任天堂映画ですよ!
日本中のゲームファン野郎ども、観れ!