2012/12/11


 前回の機種変更、同時に携帯電話をスマートフォンにしてから2年が経ったので、改めて機種変更しました。僕にとって2代目のスマホ。今回購入したのはGalaxySⅢαです。
以下、レビューですが、僕はガジェットにそんなに詳しいわけでもないので一般的なユーザー目線となります。
なお、元々使っていたGalaxySです。


■外観
GalaxySⅢと全く同じです。
Sと比べてサイズは一回り大きくなり、その多くがディスプレイに占められているので画面は非常に見やすくなりました。
反面、ホームボタンが小さくなってちょっと押しにくくはありますが、これは慣れかと思います。あとは充電口が下部になり、シャッターがなくなりました。埃が詰まっちゃわないか不安です。

■動作
CPUが1個から4個に増えメモリが1GBから2GBに増えているのだから当然と言えば当然ですが、あらゆる点が恐ろしく速くなっています。
今のところ何してもカクカク感はありません。

■ネット
通信帯がFOMAから次世代のXiに変わったことでデータ転送のストレスが激減し、体感的には自宅のPCでネットブラウズや作業しているのとあまり変わりません。
GalaxySではタイミングによって即フリーズの鬼門だったGoogleMapもすいすい。そのバックグラウンドで別タスク開くメモリのゆとりもあるので、出先での急ぎの位置検索と同時にネットでお店の情報など調べるなどのシーンでは大いに期待しています。GPSの位置取得速度は相変わらずイマイチですが。
複数ページのpdf(主にマンガだけど)や大きな画像の添付ファイル資料を見るのも非常に楽。最初に一気に読み込んで表示するのでページを繰るたび補正が行われるのを待たなくていいようになりました。

■カメラ
起動・ピント合わせ・シャッター速度のすべての点でバカッ速くなり、画質もすごくきれいで画角も広くなったようです。コンデジ忘れても困ることありませんね。

■ディザリング
携帯電話をルーターとしてwifi機器をモバイルで使用できることが可能になったのは、wifiモデルのiPadを購入したためにいろいろ振り回された僕にはありがたい話です。
さらばwi2-300、さらば(くそったれの)ソフトバンクスポット。

■電池
待ち受けに関して言えばそれなりの持つようです。
ただ、ディスプレイが大きくなった・CPUが増えた・データ転送が高速になって量が増えたことは、どう見てもエネルギーを多く消費する条件なので、通話以外に使うことが多ければおそらくはすごい勢いで減っていくのではないかと思います。

■UI
Androidが2.xから4.1になってインターフェイス含め、いろんな点が改善しているようですが、いつも使っているADWというインターフェイスアプリを放り込んで見た目は元のままにしてしまいました。
新しいものに慣れていくのが正しいユーザーのあり方なんでしょうが、もうおっさんなので新しい学習が面倒くさいのです。
アプリについてはGalaxySで使えたものがほとんどそのまま使用できるので、困ることはありません。むしろXperia系が好きな人は次もXperiaにしたほうが戸惑うことはないと思います。
しかし相変わらずプリインストール(かつ削除不能)なアプリがごっそり入っているのは気持ち悪い。エントリーユーザー向けなんでしょうけど、せめて不要なら削除できるようにしてほしい。


一方、今回2年ぶりの機種変更では、いろいろ悩まされたデメリットがあります。
機体ではなくFOMAからXiに変わったことでいろいろありました。それが以下。


■端末価格が高い
ギリギリまで不明で店頭でいきなり突きつけられた端末一括価格はなんと8万オーバー。他の最近の機種でもほぼ7万円台なのでまさにノートPC買うのと同じ。
これはたまりません。一時は本気でガラケーに戻ろうと考えました。今後もじわじわ上がっていくのではないでしょうか。

■FOMA→Xi(全機種)移行におけるデメリット
電話回線での通信は確かに早くなるのですが、通信量に3GBまたは7GBの制限がつくようになりました。
これを超えると高速通信は使用不能になり強制的に遅い回線に切り替えられるため、自宅では基本的に無線LANに切りかえないと、いざ外出先で、というとき機能が満足に利用できなくなる可能性があります。
スマホが増えすぎて回線のインフラが限界だとは聞いていましたが、対処の内容が"逃げ"なので実に不安。
もう一点注意が必要なのは、FOMAからXiに変更することで10年以上の継続契約ステータスが無効になる(リセットされる)ということです。
これ、機種変契約を終えて「FOMAからXiに換えることで何かデメリットとか変更点あったら全部教えてください」と訊くまで教えられなかったことです。
docomoって長期ユーザーの優遇を考えてくれてたのだと思ったのだけどガッカリ。これではiPhoneに乗り換えてしまう人も多いはずです。

■通話プラン
無料通話繰り越しが消滅(現在残ってるぶんは使用可能)します。あれはFOMAのプランだそうです。
新たにdocomo同士のみ24時間通話無料・メール無料という「Xiカケホーダイ」というプランが登場しましたが、当然有料(780円/月)です。
この金額、結構微妙なところなんです。かける相手の8割がたがdocomoで、そのうえ日常的に通話するようなユーザでないと元とれないかも。
僕はスマホにしてからメールやLINEの使用で事足りるようになり、通話回数が減ったので、多分不要です。

■SIMカード
FOMAからXiに変更することでSIMカードの形状が変わります。
つまり今後、Xiの機体が故障したなどの際、臨時で手持ちの古いFOMAの機種を使用するようなことができなくなります。
どうしてもという場合は、手数料(次項)を支払って古いカードに切り替える必要がありますが、切り替えのたびに手数料がかかることを考えると現実的ではありません。

■手数料の発生
12月からこの通信帯変更の手続きに2100円~3150円の手数料が必要になりました。(これまで無料だったものです)

■ユーザ年齢への考慮
スマホは「小型のPC」そのものなので、もはやスマホは年配およびPCに疎い人には完全についていけません。分厚いマニュアルが何冊もついてきますが、あれを読むならガラケーでいいと考えるでしょう。
逆に、今後予想されるユーザーの低年齢化についてはセキュリティや保護者によるマネジメントが必要になるはずですが、今のところスマホは「小型のPC」なのでその制限をかけられる部分が非常に少ないです。
仮にかけたとしても、中高あたりで変に詳しい子供が出てきて勝手に解除なんてこともあり得るので厄介。PCならば親なり教師なり目の届くところで使用することが多いのである程度監視できますが、持ち歩けるスマホはその点で非常に不安です。
ちなみに、娘の周囲ではすでに中学1年生の子供が持っています。LINEが大人気らしく、これまた使用には個人情報の取扱いやリテラシーが重要なアプリなので我々は非常に神経質になっています。


今のところ以上ですが、正直なところ、革新的な機能が得られるわけでもないのでガラケーのときと同じく消極的変更でした。PCが仕事に耐えられないスペックになったので仕方なく買い替えるのと同じ。
最近GalaxySが勝手に再起動したり気づけばフリーズしてたり、着信があったときにその場でフリーズして電話に出られなかった(しかも履歴に残ってなかった)ということがあってから、仕事で使う以上はこのままではまずいと考えての機種変に至りました。たぶん、アプリがバージョンアップするたびに重くなるためだんだんメモリ不足が進行していったんだと思います。
しかし携帯電話をスマホにするなら機能をバージョンアップし続けるアプリに頼る性質上、定期的にこの額を支払う必要があるのだと考えると、このまま利用していいのかと考えるところがあります。
実は今回、他のキャリアについても調べたのですが、AUもSoftBankも実態はそんなに変わらないんですよね。イーモバイルが月額2000円程度安いのですが、回線状態を考えると不安が残りますし、SIMフリーの携帯電話に挿すプリペイドSIMは「iPhoneをdocomo回線で使用したい」という特殊な用途でもなければ割高なだけでした。ウィルコムは電話番号もメールアドレスも変わってしまうことを考えると、CP的には現状のキャリアを使い続けるのが最もリスクが低いと判断しての機種変でした。
今後できる対処としては、まずキャリアサービスに頼らないデータやアカウント管理をして、選択肢を広げることに努めることでしょうか。
例を挙げると、メールはSPモードからGmailに移行し、電話帳もGoogleアカウントに同期させることです。
この二点を守ればまずSPモードを解約できるので月当たり315円の節約になりますし、キャリアを換えたいときに知人へのメールアドレスの通知が不要になります。(PCからの着信不可にしているi-modeメールのガラケー友達には受信選択をしてもらわなければなりませんが)

端末の価格といい通信方式の変更といい、選択肢がない以上、携帯電話は日本の税金と同じ状態となりつつあります。
どうやってこの束縛から少しでも脱するか。それは常に考えていかなければなりませんね。